千年愛
一か月…二か月と過ぎていくうちレオは自分の無力さを嫌と言う程思い知らされることになる。
三か月目に入ってレオのストレスは爆発寸前まで膨れ上がってしまい、来る日も来る日もアルコールに逃げるようになっていく。
ひどい時は「どうせ、俺みたいな奴は真行司の名前をとったら何にも残りゃしねえんだよ!」と泥酔した挙句、グラスを壁に投げ付けるようなこともあった。
その度、亜里沙はただ黙って片付けるのだった。泣きながらも…懸命に涙をレオには見せまいとした。
亜里沙はそんなレオの身体も心配だったが、それよりそこまでレオを追い詰めた自分を責め続けていた。