千年愛


アタシがレオを好きになりさえしなければ…とか


別れた方がいいのかも…


とまで考えるようになっていった。




それほどレオの荒み具合は深刻だった。




4ヶ月目に入ったある日亜里沙が仕事から帰るといつものように部屋にレオの姿はなかった。


どんなに遅くともだいたい深夜12時になるころには帰って来ていたのが、その日は1時になっても2時になってもレオは戻らなかった。




その日…亜里沙が帰って来たのは11時になろうとしていた10:53……。

レオがいないことは、部屋の電気が消えていることから分かってはいても亜里沙はドアを開けると「ただいま〜!レオ…いる?」といつものようにできるだけ明るく呼んでみる健気な亜里沙だった。



しかし当然のことながら部屋には恐怖心を煽るような静けさだけが木霊しているだけ。



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