千年愛


一方レオは夜明けまで、あの女社長と飲み続け、女が帰る前につぶれてしまい屋台のテーブルにつっぷすように寝てしまっていた。



女は自分が着ていたジャケットをレオの背中にかけ名刺に自分の携帯の番号とアドレスそしてメッセージを書き、レオの手の横に置いて帰った。



気が向いたら電話でもメールでもして…と



そして女は車に乗るとバッグから携帯を取りだし誰かに電話をし始めた。




「マネージャー?アタシ。…」


「社長!どうしたんですか?こんな時間に。」


「ヒカルはまだいる?いたら代わって。」


「あ…はい!」


バタバタと慌ててマネージャーはヒカルを呼びに行く。


こんな時間に社長から電話などめったなにあることではなく、余程の事だろうとあせっていた。



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