千年愛
「お疲れ様です。ヒカルです。」
「アンタが言ってたレオって子…さっき会ったわよ。」
「ありがとうございます。で…どうでしたか?」
「ま…稼げるのは間違いないわね。でも…問題はあの子の気持ちの方ね。真行司伶央奈という存在の呪縛をどう払い除けるかが問題ね。ま…どっちにしてもしばらくしたら連絡あるでしょ。」
「ありがとうございます。」
ヒカルとは貢の源氏名だった。
レオは自分で事業を始めたいと言っていたし…その資金をつくらなければならなかった。
そのためにも、ホストをやってみないかと何度も貢は勧めていた。