好きって言わなくても分かるでしょ
第38話 友達の話は勉強になる
梨花はいつものように学校に通って、
鼻歌を歌いながら、休み時間にトイレに向かった。
トイレの水を流して個室を出ようとした。
口にハンカチをくわえて洗面台で手を洗っていると
鏡に恵麻と美貴がうつっていた。
「梨花?
かなりご機嫌だねぇ。どした???」
「え?そ、そぉお?」
「まさか、もう??
早いねぇ。」
美貴はつんと腰を手で押した。
恵麻はニヤニヤと梨花を見る。
「え?え?ちょっと待って。
何の話?」
「う、嘘。まさか。まだ?
付き合うって宣言してから
もう2週間は経ってるよ?
朔斗くん、いつまで梨花放置しておく気なの?」
「話進めるの早すぎぃ。
恵麻は何の話よぉ。」
「え、だって、私なんて、
今の彼氏と付き合って、1週間で
そりゃぁ、もう。ラブラブでしたから。」
「ラブラブ?それはそれはいいですね。
うらやましいわ。」
梨花は頬を膨らませて自慢してるなと
不機嫌になった。事情をわかっていない。
美貴は梨花の横に立ち耳打ちでごにょごにょと
詳しい内容を話す。
頬が真っ赤にさせてしどろもどろになった。
「え、え、ちょっと、恵麻、早くない?」
「そんなことないよ。
だって、私の初は中学だよ。
従兄とだったから。
平気だった。
飲み込みは早いのよ。私。」
「ど、どんな話よ。
ちょっと待って、まさか美貴も
それくらいなの?」
「個人差あるから。私は1か月もしなかったかな。
年上だからね。経験もある彼だしさ。
まぁ、そんなもんよ。
もうすぐ付き合って1年経つかなぁ。」
美貴は顎に指をあてて話す。
恵麻は日数に負けたとがくっとうなだれた。
「ちょっと待ってよ。
美貴、今の彼氏と中学から付き合ってるの?」
「うん。近所に住む幼馴染だよ。
3歳年上でさ。家族ぐるみに付き合いあったから。
それこそ、朔斗くんと同じ感じ。
年上だけど…。大学生になっちゃったもんだから
割と忙しいけどね。」
「へぇー、年上の幼馴染かぁ。
私は同い年だもんなぁ。」
話に夢中になっているとチャイムが鳴る。
時間割を思い出した。
「え、次の授業って理科室じゃない?
やばい。行かないと!!」
女子3人は空っぽになったクラスを見て、
目を丸くした。
急いで、机から教科書とノート、筆箱を持って、
理科室へ移動した。
ギリギリ先生は来てなかった。
慌てて行ったため、遠くに座っていた朔斗が
呆れた顔をしていた。
恥ずかしそうに顔を隠して、女子3人は席に座る。
口パクでばーかと言っている朔斗を見て、
イラっとした。
相変わらず、学校では
まともに話をしてくれないことに
不満を抱いていた。
指についたささくれをクイッと引っ張ったら、
血が出てきた。
ポケットにたまたま入れていた絆創膏をつけた。
ため息をつく。
もう踏んだり蹴ったりだ。
鼻歌を歌いながら、休み時間にトイレに向かった。
トイレの水を流して個室を出ようとした。
口にハンカチをくわえて洗面台で手を洗っていると
鏡に恵麻と美貴がうつっていた。
「梨花?
かなりご機嫌だねぇ。どした???」
「え?そ、そぉお?」
「まさか、もう??
早いねぇ。」
美貴はつんと腰を手で押した。
恵麻はニヤニヤと梨花を見る。
「え?え?ちょっと待って。
何の話?」
「う、嘘。まさか。まだ?
付き合うって宣言してから
もう2週間は経ってるよ?
朔斗くん、いつまで梨花放置しておく気なの?」
「話進めるの早すぎぃ。
恵麻は何の話よぉ。」
「え、だって、私なんて、
今の彼氏と付き合って、1週間で
そりゃぁ、もう。ラブラブでしたから。」
「ラブラブ?それはそれはいいですね。
うらやましいわ。」
梨花は頬を膨らませて自慢してるなと
不機嫌になった。事情をわかっていない。
美貴は梨花の横に立ち耳打ちでごにょごにょと
詳しい内容を話す。
頬が真っ赤にさせてしどろもどろになった。
「え、え、ちょっと、恵麻、早くない?」
「そんなことないよ。
だって、私の初は中学だよ。
従兄とだったから。
平気だった。
飲み込みは早いのよ。私。」
「ど、どんな話よ。
ちょっと待って、まさか美貴も
それくらいなの?」
「個人差あるから。私は1か月もしなかったかな。
年上だからね。経験もある彼だしさ。
まぁ、そんなもんよ。
もうすぐ付き合って1年経つかなぁ。」
美貴は顎に指をあてて話す。
恵麻は日数に負けたとがくっとうなだれた。
「ちょっと待ってよ。
美貴、今の彼氏と中学から付き合ってるの?」
「うん。近所に住む幼馴染だよ。
3歳年上でさ。家族ぐるみに付き合いあったから。
それこそ、朔斗くんと同じ感じ。
年上だけど…。大学生になっちゃったもんだから
割と忙しいけどね。」
「へぇー、年上の幼馴染かぁ。
私は同い年だもんなぁ。」
話に夢中になっているとチャイムが鳴る。
時間割を思い出した。
「え、次の授業って理科室じゃない?
やばい。行かないと!!」
女子3人は空っぽになったクラスを見て、
目を丸くした。
急いで、机から教科書とノート、筆箱を持って、
理科室へ移動した。
ギリギリ先生は来てなかった。
慌てて行ったため、遠くに座っていた朔斗が
呆れた顔をしていた。
恥ずかしそうに顔を隠して、女子3人は席に座る。
口パクでばーかと言っている朔斗を見て、
イラっとした。
相変わらず、学校では
まともに話をしてくれないことに
不満を抱いていた。
指についたささくれをクイッと引っ張ったら、
血が出てきた。
ポケットにたまたま入れていた絆創膏をつけた。
ため息をつく。
もう踏んだり蹴ったりだ。