ウソから出たマコト~ニセモノの愛から生まれたホンモノの恋~
「菱見さん、僕は君が好きです。高校の時から・・・いや、子供の頃に会った時から、ずっと好きでした。」
もはや、話の流れで予期は出来てはいたが、それでも真っ直ぐに思いを伝えられて、凪咲は息を呑んだような表情で、廣田を見つめる。
「何年も前に、見合いを断った相手から、今更こんなことを言われても、迷惑なのはわかってる。君が見合いを断った理由のひとつが、鳳凰の女将になることが嫌だからと言うことも聞いている。だから、ずっとこの気持ちを伝えられずにいた。でも、このまま引き下がれない。どうしても、この気持ちを、菱見さんに聞いて欲しい。もうその思いを抑えられなくなったんだ。ごめん。」
「廣田くん・・・。」
「僕は鳳凰の跡取りであることから、逃れられない。逃れる気もない。それをはっきり君に伝えた上で、もう1度言う。僕は君が好きです、だから、付き合って欲しい。」
そう言って、頭を下げる廣田を困惑の表情で見ていた凪咲は
「廣田くん。」
と、静かに呼びかけると
「ありがとう。」
そう言って、笑顔を浮かべた。
「菱見さん・・・。」
驚いたように自分を見る廣田に
「あなたの真っ直ぐな気持ち、素直に嬉しいです。」
凪咲は言う。が
「でも、私はあなたにふさわしくない。」
そう言って、首を振る。
「なんで?」
「私があなたとのお見合いを断った理由と、その後、私がどうなったか、知ってるでしょ?」
「菱見さん。」
「私は由緒正しい老舗旅館の嫁、女将にはふさわしくない、はしたない女。だから、ごめんなさい。」
そう言って、頭を下げる凪咲だが
「言ってる意味がよくわからない。」
廣田は憤然としたように言う。
「私、あなたとのお見合いを断って、他の男と同棲してたんだよ。」
「知ってる。」
「それなのに、結局破局して、今に至ってるんだよ。」
「わかってるけど、それが何か問題あるの?」
「えっ?」
「菱見さんはその男と、結婚を前提に同棲してたけど、結局うまく行かなくて別れた。その理由は僕にはわからないけど、でも、真剣に将来を見据えて付き合ってたのに、それが結果的にうまくいかなかったからって、君が後ろ指を指される理由なんか、どこにもないと思うんだけど。」
真剣に将来を見据えて付き合っていたのに、その廣田の言葉に、凪咲の胸はギュッと痛んだ。
もはや、話の流れで予期は出来てはいたが、それでも真っ直ぐに思いを伝えられて、凪咲は息を呑んだような表情で、廣田を見つめる。
「何年も前に、見合いを断った相手から、今更こんなことを言われても、迷惑なのはわかってる。君が見合いを断った理由のひとつが、鳳凰の女将になることが嫌だからと言うことも聞いている。だから、ずっとこの気持ちを伝えられずにいた。でも、このまま引き下がれない。どうしても、この気持ちを、菱見さんに聞いて欲しい。もうその思いを抑えられなくなったんだ。ごめん。」
「廣田くん・・・。」
「僕は鳳凰の跡取りであることから、逃れられない。逃れる気もない。それをはっきり君に伝えた上で、もう1度言う。僕は君が好きです、だから、付き合って欲しい。」
そう言って、頭を下げる廣田を困惑の表情で見ていた凪咲は
「廣田くん。」
と、静かに呼びかけると
「ありがとう。」
そう言って、笑顔を浮かべた。
「菱見さん・・・。」
驚いたように自分を見る廣田に
「あなたの真っ直ぐな気持ち、素直に嬉しいです。」
凪咲は言う。が
「でも、私はあなたにふさわしくない。」
そう言って、首を振る。
「なんで?」
「私があなたとのお見合いを断った理由と、その後、私がどうなったか、知ってるでしょ?」
「菱見さん。」
「私は由緒正しい老舗旅館の嫁、女将にはふさわしくない、はしたない女。だから、ごめんなさい。」
そう言って、頭を下げる凪咲だが
「言ってる意味がよくわからない。」
廣田は憤然としたように言う。
「私、あなたとのお見合いを断って、他の男と同棲してたんだよ。」
「知ってる。」
「それなのに、結局破局して、今に至ってるんだよ。」
「わかってるけど、それが何か問題あるの?」
「えっ?」
「菱見さんはその男と、結婚を前提に同棲してたけど、結局うまく行かなくて別れた。その理由は僕にはわからないけど、でも、真剣に将来を見据えて付き合ってたのに、それが結果的にうまくいかなかったからって、君が後ろ指を指される理由なんか、どこにもないと思うんだけど。」
真剣に将来を見据えて付き合っていたのに、その廣田の言葉に、凪咲の胸はギュッと痛んだ。