ウソから出たマコト~ニセモノの愛から生まれたホンモノの恋~
今朝、更衣室で一緒に着換えながら千晶に
「昨日のお話なんだけど、せっかく誘っていただいて申し訳ないんだけど、やっぱり私は遠慮させていただく。早川さんにはよろしく言っておいて。」
そう言って、早々に断りを入れた凪咲だったのだが
「実は相手がウチの受付嬢たちと是非お近づきになりたいって、張り切っててさ。俺もいろいろ世話になってる取引先だから立場上、無下には出来ないんだよ。」
諦め切れずに、話を蒸し返しに現れたようだ。
「もちろん、無理強いは出来ないんだけど・・・なんとか来てもらえないかなぁ?」
そう言って、拝むようなポーズを取る早川に、困惑の表情を浮かべた凪咲だったが
「でも私なんかが合コンに参加しても、浮いちゃうし、引かれるだけですから、すみません。」
改めてそう言って、頭を下げた。だが
「そんなことないよ。だって、はっきり言って、今回の企画が持ち上がった時、相手のメンバ-からの1番人気が菱見さんだったんだから。」
「えっ?」
「君が不参加だと、マジで企画倒れになりかねないんだよ。だから・・・。」
尚も早川が食い下がっていると
「じゃ、私もその合コン、呼んでもらえるってことなのかな?」
と後ろから声が聞こえて来る。ハッと後ろを振り向いた一同の視線に飛び込んで来たのは
「桜内・・・。」
「チ-フ。」
厳しい表情を浮かべた貴恵の姿だった。
「だって、さっき君は『ウチの受付嬢と取引先の社員がお近付きになりたがってる』って言ってたよね。だったら私も誘ってもらわないとおかしいよね?」
「お前、いつから聞いてたんだよ・・・。」
バツ悪そうに、表情を歪める早川に
「君が私を誘いたくないのわかってるし、私の方も誘われたくもないけど、でもさ、君は本当に何しに会社に来てるの?」
「なに?」
「まぁ私は君が合コンのセッティングに精を出そうと、女子社員に色目を使おうと、それは別に構わないけど、私の部下を巻き込むのは止めてくれない?ブースを通る度に菱見さんや千晶にちょっかい出して来て。勤務中のナンパまがいの言動は控えてって、何度も言ってるはずだけど。」
厳しい口調で言った貴恵が
「これ以上、目に余るようなら、営業部長に報告させてもらうから。」
最後に決めつけるように告げると、睨み付けるように貴恵を見ていた早川は1つ舌打ちをして、しかしそれ以上は何も言わずに退散して行った。
「昨日のお話なんだけど、せっかく誘っていただいて申し訳ないんだけど、やっぱり私は遠慮させていただく。早川さんにはよろしく言っておいて。」
そう言って、早々に断りを入れた凪咲だったのだが
「実は相手がウチの受付嬢たちと是非お近づきになりたいって、張り切っててさ。俺もいろいろ世話になってる取引先だから立場上、無下には出来ないんだよ。」
諦め切れずに、話を蒸し返しに現れたようだ。
「もちろん、無理強いは出来ないんだけど・・・なんとか来てもらえないかなぁ?」
そう言って、拝むようなポーズを取る早川に、困惑の表情を浮かべた凪咲だったが
「でも私なんかが合コンに参加しても、浮いちゃうし、引かれるだけですから、すみません。」
改めてそう言って、頭を下げた。だが
「そんなことないよ。だって、はっきり言って、今回の企画が持ち上がった時、相手のメンバ-からの1番人気が菱見さんだったんだから。」
「えっ?」
「君が不参加だと、マジで企画倒れになりかねないんだよ。だから・・・。」
尚も早川が食い下がっていると
「じゃ、私もその合コン、呼んでもらえるってことなのかな?」
と後ろから声が聞こえて来る。ハッと後ろを振り向いた一同の視線に飛び込んで来たのは
「桜内・・・。」
「チ-フ。」
厳しい表情を浮かべた貴恵の姿だった。
「だって、さっき君は『ウチの受付嬢と取引先の社員がお近付きになりたがってる』って言ってたよね。だったら私も誘ってもらわないとおかしいよね?」
「お前、いつから聞いてたんだよ・・・。」
バツ悪そうに、表情を歪める早川に
「君が私を誘いたくないのわかってるし、私の方も誘われたくもないけど、でもさ、君は本当に何しに会社に来てるの?」
「なに?」
「まぁ私は君が合コンのセッティングに精を出そうと、女子社員に色目を使おうと、それは別に構わないけど、私の部下を巻き込むのは止めてくれない?ブースを通る度に菱見さんや千晶にちょっかい出して来て。勤務中のナンパまがいの言動は控えてって、何度も言ってるはずだけど。」
厳しい口調で言った貴恵が
「これ以上、目に余るようなら、営業部長に報告させてもらうから。」
最後に決めつけるように告げると、睨み付けるように貴恵を見ていた早川は1つ舌打ちをして、しかしそれ以上は何も言わずに退散して行った。