シリーズ全UP済。果物のように甘いだけじゃない
大樹side
「元気、ないみたいだけど。何かあった?」
楽屋で待っていると池村マネージャーが話しかけながら、コーヒーを用意してくれる。
「そうかな。気にかけてくれてありがとう」
コーヒーを受け取って携帯を見るが美羽からの連絡はない。お風呂場で愛した次の日の朝、目を覚ますと美羽は消えていた。
俺に言葉をかけずに、だ。
一日くらい連絡がないのは仕方がないだろうと思いつつも、美羽からいつメールが来るか、いつ電話が来るのかと待っていた。でも、いつまで経っても連絡がない。
「疲れましたか?」
「いや、気にしないで。さて、今日も収録頑張ってくるか」
クリスマスやらお正月などの特番の収録が多い時期で仕事はいつも以上に忙しくなっていた。
――美羽は、俺が男として機能しないから、連絡をしてくれないのだろうか。
美羽はおそらく子供を産みたいと考えているだろう。
だから、俺がこういう状態だと知って一気に熱が冷めてしまったのかもしれない。そんなことを考えつつスタジオに向かう。
どんなに辛いことがあっても夢を与える仕事だ。
俺は一回一回、心を込めて仕事をしていく。
司会者である俺が、最後にスタジオに入ると、大きな拍手で迎えてくれた。
今が旬のタレントがひな壇を飾っている。
「よろしくお願いします」
お客さんとタレントに挨拶をした。
「では撮影入りまーす」
アシスタントディレクターの号令で番組観覧に来ている人たちが拍手をする。そして、俺は元気よく司会進行していく。
「さぁ、はじまりました! クリスマススペシャル!」
仕事は楽しい。こうして今仕事をしていられるのも、事務所の力だったり、いいプロデューサーに出会えたからだ。その中には寧々の存在もある。
寧々の父親は大物プロデューサーで今はテレビ局の役員まで務めている力ある人だ。テレビ業界は横の繋がりは本当に大事なのだが、それにビクビクしながら働くのはどうなのかと疑問を持っていた。もっと応援してくれる人達を信じるべきなんじゃないか?
「元気、ないみたいだけど。何かあった?」
楽屋で待っていると池村マネージャーが話しかけながら、コーヒーを用意してくれる。
「そうかな。気にかけてくれてありがとう」
コーヒーを受け取って携帯を見るが美羽からの連絡はない。お風呂場で愛した次の日の朝、目を覚ますと美羽は消えていた。
俺に言葉をかけずに、だ。
一日くらい連絡がないのは仕方がないだろうと思いつつも、美羽からいつメールが来るか、いつ電話が来るのかと待っていた。でも、いつまで経っても連絡がない。
「疲れましたか?」
「いや、気にしないで。さて、今日も収録頑張ってくるか」
クリスマスやらお正月などの特番の収録が多い時期で仕事はいつも以上に忙しくなっていた。
――美羽は、俺が男として機能しないから、連絡をしてくれないのだろうか。
美羽はおそらく子供を産みたいと考えているだろう。
だから、俺がこういう状態だと知って一気に熱が冷めてしまったのかもしれない。そんなことを考えつつスタジオに向かう。
どんなに辛いことがあっても夢を与える仕事だ。
俺は一回一回、心を込めて仕事をしていく。
司会者である俺が、最後にスタジオに入ると、大きな拍手で迎えてくれた。
今が旬のタレントがひな壇を飾っている。
「よろしくお願いします」
お客さんとタレントに挨拶をした。
「では撮影入りまーす」
アシスタントディレクターの号令で番組観覧に来ている人たちが拍手をする。そして、俺は元気よく司会進行していく。
「さぁ、はじまりました! クリスマススペシャル!」
仕事は楽しい。こうして今仕事をしていられるのも、事務所の力だったり、いいプロデューサーに出会えたからだ。その中には寧々の存在もある。
寧々の父親は大物プロデューサーで今はテレビ局の役員まで務めている力ある人だ。テレビ業界は横の繋がりは本当に大事なのだが、それにビクビクしながら働くのはどうなのかと疑問を持っていた。もっと応援してくれる人達を信じるべきなんじゃないか?