シリーズ全UP済。果物のように甘いだけじゃない
二人を見送り、大くんと二人きりになった。
「美羽、色々ありがとうな。やっぱり、俺にはお前しかいないわ」
優しく抱きしめてキスをしてくれた。リビングに繋がる廊下の壁に押し付けられていつも以上に甘く激しいキスをくれる。
「美羽、愛してる」
「大くん」
嬉しくて自ら唇を押し付けると、大くんの舌が絡められた。
私の髪の毛に手を差し込んで頭を固定されて唇を重ねる。
愛しすぎているから、この先もしたいってついつい思ってしまった。
それを察したのか胸の膨らみに手が添えられた。
ピクッと反応してしまうと、クスクスって笑われた。
「美羽は敏感だな。可愛い」
「恥ずかしい」
顔が熱くなっていく――。
「大くん……っ、駄目だってば。早く寝よう」
これ以上触れられると、本当に大くんを押し倒したくなる。
大くんの体はどうすれば治るのかな……。
「わかった。またゆっくりしような」
「…………」
「美羽を気持ちよくしたい。これは愛しているから当然だ。変に気を使うなよ」
私の心を読まれた。大くん……ごめんね。傷、つけちゃったかな。