シリーズ全UP済。果物のように甘いだけじゃない

続編 2 愛するからこその独占欲

「おはようございます」
白とガラス張りの壁で統一されたお洒落な事務所の一室。デスクが並んでいてパソコンが置いてある。今日も仕事を頑張ろうと気合いを入れた。
「あ、おはようございます」
笑顔で挨拶してくれたのは、芽衣子さん。ハキハキしていて性格がいい頼りになる人だ。
「美羽さん、今日もよろしくお願いします」
「はい」
デスクに座ってパソコンを起動した。ふと顔を上げるとCOLORのポスターが貼ってある。ここはCOLORの所属する事務所。仕事をしたいと言った次の日、大くんが所属する事務所の大澤社長さんから電話をもらったのだ。
事務処理するのに人手が足りないから仕事をしたいならどうかと声をかけてもらい、働くことにした。
十時から三時までで良いと言ってくれて何か用事があれば遠慮なく伝えて欲しいとのことだった。
事務所には色んな方が出入りする。
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