シリーズ全UP済。果物のように甘いだけじゃない
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打ち合わせの進行表の最終チェックをし、現地スタッフの手配や宿泊先の確認と出張前日は緊張が高まっていた。
あくまでも、仕事をスムーズにできるようにとの緊張で、大くんに会えるからとテンションが上がっているわけではない。
「初瀬、最終打ち合わせするから来て」
「はい」
会議室へ向かい杉野マネージャーと二人で中へ入ると、ふわりと優しい表情で「余裕が無い顔してるぞ」と言っておでこをツンと突かれた。
やっぱり、杉野マネージャーは私に気があるのだろうか。
二人きりになると、スキンシップが激しいような。
私が男性の免疫が少ないせいなのか意識しすぎてしまう。
大くん以外の人とは密室でイチャイチャしたことないし。
「緊張しないで笑顔で爽やかに、対応しろよ。初瀬なら大丈夫だから」
「ありがとうございます」
杉野マネージャーは、過去のことを何も知らないから、ただ単に仕事に緊張しているように見えるのだ。
芸能人に会うのを怖がっているように思っているのか。
違うが、言えない。
言うわけにいかない。
知っているのは、両親と玲と、大くんの事務所社長さんと、COLORのメンバーだけだ。
「撮影からでき上がりまでの間も色々あるから、気を抜かないように」
「そうですね」
「他の仕事も掛け持ちしながらだから、体調管理もするんだぞ」
「はい」
明日は、朝一の飛行機で沖縄に向かい、十時からホテルで打ち合わせをする。
十一時から十三時まで写真撮影をして、移動しながら昼食。
十四時から海辺での撮影をする。
十七時からはスタジオでの撮影をしてその日にすべて撮り終える。
海での撮影は翌日の朝、足りないカットを撮って終了だ。
次の予定があるらしく十四時には空港についてないといけないらしい。ハードスケジュールだ。
発売は八月から九月の一ヶ月間。放送回数なども決まっており、報告業務がある。
「我社としても気合いが入ってる商品だから、紫藤大樹の機嫌を損ねないように頑張ろうな」
「わかりました」
「朝一の飛行機だから、寝坊すんなよ」
「はい」
お互いの仕事をチェックして、打ち合わせを終えた。いよいよ、明日だ。
大くんに会う日が迫っているなんて、信じられなかった。
打ち合わせの進行表の最終チェックをし、現地スタッフの手配や宿泊先の確認と出張前日は緊張が高まっていた。
あくまでも、仕事をスムーズにできるようにとの緊張で、大くんに会えるからとテンションが上がっているわけではない。
「初瀬、最終打ち合わせするから来て」
「はい」
会議室へ向かい杉野マネージャーと二人で中へ入ると、ふわりと優しい表情で「余裕が無い顔してるぞ」と言っておでこをツンと突かれた。
やっぱり、杉野マネージャーは私に気があるのだろうか。
二人きりになると、スキンシップが激しいような。
私が男性の免疫が少ないせいなのか意識しすぎてしまう。
大くん以外の人とは密室でイチャイチャしたことないし。
「緊張しないで笑顔で爽やかに、対応しろよ。初瀬なら大丈夫だから」
「ありがとうございます」
杉野マネージャーは、過去のことを何も知らないから、ただ単に仕事に緊張しているように見えるのだ。
芸能人に会うのを怖がっているように思っているのか。
違うが、言えない。
言うわけにいかない。
知っているのは、両親と玲と、大くんの事務所社長さんと、COLORのメンバーだけだ。
「撮影からでき上がりまでの間も色々あるから、気を抜かないように」
「そうですね」
「他の仕事も掛け持ちしながらだから、体調管理もするんだぞ」
「はい」
明日は、朝一の飛行機で沖縄に向かい、十時からホテルで打ち合わせをする。
十一時から十三時まで写真撮影をして、移動しながら昼食。
十四時から海辺での撮影をする。
十七時からはスタジオでの撮影をしてその日にすべて撮り終える。
海での撮影は翌日の朝、足りないカットを撮って終了だ。
次の予定があるらしく十四時には空港についてないといけないらしい。ハードスケジュールだ。
発売は八月から九月の一ヶ月間。放送回数なども決まっており、報告業務がある。
「我社としても気合いが入ってる商品だから、紫藤大樹の機嫌を損ねないように頑張ろうな」
「わかりました」
「朝一の飛行機だから、寝坊すんなよ」
「はい」
お互いの仕事をチェックして、打ち合わせを終えた。いよいよ、明日だ。
大くんに会う日が迫っているなんて、信じられなかった。