先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
スマホを起動するとロック画面が表示された。
うわ、ロック画面も俺じゃん。
0205…。
あ、開いた。ガチじゃん…。
「それで!その緑のアプリ!あ、はい!それ!私のSNSアカウントです!」
俺もよく利用していたSNSアプリをタップするとすぐに女のプロフィール画面が表示された。
──────────────
【つ ぼ み】(16)
♡キセキ様推し
♡同担拒否
#今日も推しが尊い
──────────────
「きゃっ…推しにその文言を見られる日が来るなんて…っ」
呑気なもんでニマニマとだらしなく頬を脱力させる女。
ふーん、まだ高校生かよ。
俺の5つ下だな。
てか、同担拒否かよ。
※【同担拒否】
▶︎ 同じアイドルを応援しているファンと交流を持ちたくない、という姿勢。
「あ、あの……!」
「なんだ」
「どうして芸能界引退しちゃったんですか……」
恐る恐るそう尋ねた女は信じられない、というようにゆらゆらと揺れる瞳を俺に向けた。
まぁ、突然だったからな。
事務所にもマネージャーにも死ぬほど止められた。今が踏ん張りどころだ、とか云々。
アイドルもやりがいのある仕事だったけど───────…
「殺し屋をやりたかったからだ」
「へぇ!そうっ、なんですね…っ」
そう。
1週間前から俺1人で始めた殺し屋業。
うわ、ロック画面も俺じゃん。
0205…。
あ、開いた。ガチじゃん…。
「それで!その緑のアプリ!あ、はい!それ!私のSNSアカウントです!」
俺もよく利用していたSNSアプリをタップするとすぐに女のプロフィール画面が表示された。
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【つ ぼ み】(16)
♡キセキ様推し
♡同担拒否
#今日も推しが尊い
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「きゃっ…推しにその文言を見られる日が来るなんて…っ」
呑気なもんでニマニマとだらしなく頬を脱力させる女。
ふーん、まだ高校生かよ。
俺の5つ下だな。
てか、同担拒否かよ。
※【同担拒否】
▶︎ 同じアイドルを応援しているファンと交流を持ちたくない、という姿勢。
「あ、あの……!」
「なんだ」
「どうして芸能界引退しちゃったんですか……」
恐る恐るそう尋ねた女は信じられない、というようにゆらゆらと揺れる瞳を俺に向けた。
まぁ、突然だったからな。
事務所にもマネージャーにも死ぬほど止められた。今が踏ん張りどころだ、とか云々。
アイドルもやりがいのある仕事だったけど───────…
「殺し屋をやりたかったからだ」
「へぇ!そうっ、なんですね…っ」
そう。
1週間前から俺1人で始めた殺し屋業。