先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
こんな時間に……??
「そうそう。あそこの店」
そう言って少し向こうのきらびやかな店を指さした男の人。
私は口をあんぐりと開け、硬直した。
「ハッ……!!」
明らかにいかがわしい店……っ!
ホストクラブだーーーーーっ!!!
ダメです!あんなとこ!
「私お金、一銭も持ってませんので!」
声に出して気づいた。
あぁああああ……っ、そうだ!
私、一文無しじゃん!…っもう!!
終電云々より、そもそも乗る金ないー!
てか乗ったとて! 家帰ったとて!
立ち退き迫られてるから危ういー!
「いいよいいよー。お嬢ちゃんまだ高校生でしょ? 体で払ってく子もいっぱいいるし」
「へっ? 体……っ!?」
「ほら。行こ」
「えっ、あっ……」
強引にグイッ、と腕を掴まれてしまい、ジワジワと込み上げる恐怖で戸惑っていたその時。
「おい」
すぐそばから私の大大大好きな声が聞こえてきたような気がした。
「そいつ俺の妹なんで。腕、離してもらえますか」
「チェッ、妹かよ……」
そのまま、男の人は私の腕を離し、スタスタと歩いて行ってしまった。
「キッ、キセキ様…っ」
「そうそう。あそこの店」
そう言って少し向こうのきらびやかな店を指さした男の人。
私は口をあんぐりと開け、硬直した。
「ハッ……!!」
明らかにいかがわしい店……っ!
ホストクラブだーーーーーっ!!!
ダメです!あんなとこ!
「私お金、一銭も持ってませんので!」
声に出して気づいた。
あぁああああ……っ、そうだ!
私、一文無しじゃん!…っもう!!
終電云々より、そもそも乗る金ないー!
てか乗ったとて! 家帰ったとて!
立ち退き迫られてるから危ういー!
「いいよいいよー。お嬢ちゃんまだ高校生でしょ? 体で払ってく子もいっぱいいるし」
「へっ? 体……っ!?」
「ほら。行こ」
「えっ、あっ……」
強引にグイッ、と腕を掴まれてしまい、ジワジワと込み上げる恐怖で戸惑っていたその時。
「おい」
すぐそばから私の大大大好きな声が聞こえてきたような気がした。
「そいつ俺の妹なんで。腕、離してもらえますか」
「チェッ、妹かよ……」
そのまま、男の人は私の腕を離し、スタスタと歩いて行ってしまった。
「キッ、キセキ様…っ」