先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
【奇跡side】
「ふぁっ……ぁ…っ、キセキ……さ…まぁ…」
「……」
「やっ……っ、へへっ…、それほんとですか…ぁ…??」
「……」
「わぁっ……んっ…、キセキ……さま…っ、、ビジュが……っ、、大爆発……っ、してますよ…」
こいつ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
寝言信じらんねぇぐらいうるせぇなぁ!!
気を失った女を抱き抱え、来た道を戻っていた。
……のだが、腕の中の女は口をパクパクし、何の夢を見ているのやら、ずーーーっとペラペラペラペラとしゃべっていた。
「うるさい、っつーの」
一瞬だけ鼻を摘むと、「んがっ……」と声を立てて、今度こそ大人しく腕に納まった。
ーースースー…
変な奴……。
それから女を家に連れ帰り、起こさぬようにベッドに寝かした。
言っておくが可哀想だな、と同情してそうしてやっただけだ。
いくら俺でも人の心、ってもんはある。
こんな危なっかしい奴をあんな夜の街に解き放つのは気が引けるだけだ。
あぁ、ほんと……今日は疲れ─────
立ち上がろうとしたその時。
「キセキ……様っ?」
女がパチッ、と目を開けて、信じられない、というように視線をさ迷わせていた。
「あれっ、私とうとう幻覚が見えるように……っ?」
「ふぁっ……ぁ…っ、キセキ……さ…まぁ…」
「……」
「やっ……っ、へへっ…、それほんとですか…ぁ…??」
「……」
「わぁっ……んっ…、キセキ……さま…っ、、ビジュが……っ、、大爆発……っ、してますよ…」
こいつ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
寝言信じらんねぇぐらいうるせぇなぁ!!
気を失った女を抱き抱え、来た道を戻っていた。
……のだが、腕の中の女は口をパクパクし、何の夢を見ているのやら、ずーーーっとペラペラペラペラとしゃべっていた。
「うるさい、っつーの」
一瞬だけ鼻を摘むと、「んがっ……」と声を立てて、今度こそ大人しく腕に納まった。
ーースースー…
変な奴……。
それから女を家に連れ帰り、起こさぬようにベッドに寝かした。
言っておくが可哀想だな、と同情してそうしてやっただけだ。
いくら俺でも人の心、ってもんはある。
こんな危なっかしい奴をあんな夜の街に解き放つのは気が引けるだけだ。
あぁ、ほんと……今日は疲れ─────
立ち上がろうとしたその時。
「キセキ……様っ?」
女がパチッ、と目を開けて、信じられない、というように視線をさ迷わせていた。
「あれっ、私とうとう幻覚が見えるように……っ?」