先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
*15分後*
「ぐすんっ、……ぐすんっ…」
「もう……遅刻決定だぞ…」
「私のことっ、絶対尻軽女だって思ってましたよね!?」
15分経っても私はまだ若干不貞腐れていた。
「はいはい。思ってないですよ」
「ぐすんっ、ぐすん……っ、私は…っ、抱かれる妄想なんてキセキ様でしかやったことありません……っ」
「それはありがとう。でもつぼみちゃん。それあんま胸張って言うことじゃねぇからな?」
あっ、名前呼んでくれたっ。嬉しいっ。
「……機嫌直せよ」
トントン、と背中を優しく叩かれ、宥められる。
「……」
そう、だよね…。
推しにここまで迷惑かけるなんて…
言語道断……っ。
「はい……っ、じゃあ、、ごめんなさいしてくださいっ」
「あーもう、ごめんなさいてば」
ん?
「これでいい?」
ん……??
直後。
心のど真ん中に軽い痛みが走った。
「うっ…!!」
やばい!刺さった…!心になんか刺さった…!!!
これあれだ…っ。
ーーあーもう、ごめんなさいてば
これだーーーっ!!
”ごめんなさいてば” って何…!?
一体何…!?