先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
「はっ…」

「頑張れ……っ!!」

人目も気にせず、ペンラをガンガン振り回す彼。

そんな彼の姿に、腹の底から何かとんでもない力が湧いてくるような感覚に襲われた。

キッ……、キセキ様ッッッッッッッッ!!!

なんというファンサ……。

なにこれ、ガチ恋営業ですか?

ガチ恋営業やってくれちゃってるんですか…!?

※【ガチ恋営業】
▶︎ 本気で好きになってもらうように行動する事

しんど…っ、え、しんど……!!!!!

え、無理……。

キュンの需要が追いつかない〜~~っ!!!

ほんと…っ、スーパーウルトラリアコ製造機じゃん!!

私の心にリアコハートが宿ったところで私はスッ、と立ち上がった。

※【リアコハート】
▶︎ 推しにリアルに恋してしまいそうな気持ちの事

そして駆け出した。

ゴール、というかゴール付近にいるキセキ様めがけて全力で走った。

だって今…っ、キセキ様がこっち見てる…っ!

応援して下さっている…っ。

こんなの……っ、走らない訳にはいきません…!

「つぼみちゃん! いけーっ!!」

推しに応援される世界線…っ。

こんな熱い激励メッセージ……、私は未だかつて貰ったことがありません!!

私……っ、、

推しパワーで…っっっっ、、、、


いじめにも屈しません…………!!!!!!
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