先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
「えっ…?」

え?

え??

え!?!?

これ…っ、これもしかして……!

告白……っっ!?!?

いやっ、多分そうだよね!?

だって!だってだって!!

こんなん確定演出じゃん……!!

「なっ、なんでしょう!?」

バックンバックン跳ねる心臓を片手で押さえながら、ベッドから体を起こす。

すると……

「真っ直ぐで。一生懸命で。お前見てると、頑張ろう、ってなんか勇気出る。俺さ​────」

覚悟を決めたように、ゆっくりと息を吸い込んだキセキ様はどこまでも男らしく、強い眼差しで私を見た。

「もっかいアイドルやる」

「…っ」

~~~~~~~~~~っ!!!

失神寸前。

たちまち声にならない叫びが込み上げてきた。

告白ではなかったけど……!

ちょっと期待しちゃってたけど……!

でも!そのお言葉……っ、、

ヲタクにとって爆死案件です……!

「なんか……! 1次先行で落選したものの、2次先行で当選……! みたいな気分です~~っ!!」

「あはは、どういう意味だよ」

「死ぬまで全力で推させて頂きます…!」
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