先日、芸能界を引退した推しが殺し屋になっていました
「いらっしゃいませーっ」

「あっ、齋藤さん、7番卓伺ってくれないかな?」

「分かりました!」

ポケットにメモ用紙とボールペンを入れて7番卓に急いだ。

「お待たせ致しました!ご注文お伺い致します!」

店の1番奥。

7番卓に座る男性に元気よく尋ねる。

男性はメニュー表から目を離し、私を見て言った。

「このナポリタン1つ」

ーーゴト…

思わず……握っていたボールペンを落としてしまった。

「…っ」

息を飲んで、目をぱちくりしていると…

「俺さ​────」

彼がニッコリ、と微笑んで言った。






「つぼみちゃんのこと好きみたいだわ」





直後。


私は…………………、


「きっ、……きっ、、、」




天に召された(殺された)───────。




「キセキ様ぁあああああ……っ!!!!」

【終】
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