ずっと特別なマブダチで
私と葵先輩が出会ったときからもうすぐ一年が経とうとしてる。本当にあっという間だなあ……と懐かしく思う。
「咲良ちゃん、見て見て。ここ、梅の花も咲いてる」
「えっ、本当だ。桜も梅も綺麗ですよね」
私達はあれからもずっと、相談したり他愛もない会話もしている。以前よりも私は心の中を打ち明けられるようになった気がする。
「――先輩ももう、卒業ですね」
「ん、まあね。でも高校になってもここへは来るから。これからも話そうね」
「……葵先輩、私先輩のこと好きでした。本当に大好きでした。でも今は――先輩のこと以前よりも大切な存在だと思ってます」
「……ありがとう、俺達はいつまでも友達以上恋人未満だから」
そう言って先輩は微笑んだ。以前の私だったら、号泣していたと思う。好きな人に振られたんだから。でも今はそうじゃない。――きっとそれは、先輩のおかげ。私達にぴったりの言葉をくれたから。
「……はいっ!」
私は桜がひらひらと舞い落ち、綺麗な水の音が流れる川の前に立った。
そして、大好きな友達以上恋人未満に大きな声で返事をした。
「咲良ちゃん、見て見て。ここ、梅の花も咲いてる」
「えっ、本当だ。桜も梅も綺麗ですよね」
私達はあれからもずっと、相談したり他愛もない会話もしている。以前よりも私は心の中を打ち明けられるようになった気がする。
「――先輩ももう、卒業ですね」
「ん、まあね。でも高校になってもここへは来るから。これからも話そうね」
「……葵先輩、私先輩のこと好きでした。本当に大好きでした。でも今は――先輩のこと以前よりも大切な存在だと思ってます」
「……ありがとう、俺達はいつまでも友達以上恋人未満だから」
そう言って先輩は微笑んだ。以前の私だったら、号泣していたと思う。好きな人に振られたんだから。でも今はそうじゃない。――きっとそれは、先輩のおかげ。私達にぴったりの言葉をくれたから。
「……はいっ!」
私は桜がひらひらと舞い落ち、綺麗な水の音が流れる川の前に立った。
そして、大好きな友達以上恋人未満に大きな声で返事をした。