友達以上恋人未満の片想い
「好きじゃなきゃ遼と付き合わないよ」
「…そうか」
そっぽを向いて必死に顔が赤いことを隠しながら、内心嬉しさで叫び出しそうだった。
ちゃんと実里が俺のことを見てくれていて好きだと言ってくれたことが、嬉しかった。
「みの…」
実里に話しかけようと隣を向くと、実里は驚いたように窓の外をじっと見つめていた。
不思議に思って顔を覗かせると、そこには手を繋いで江戸川先輩と女の人が歩いていた。
信号待ちをしていたバスが動き出し、二人はあっという間に見えなくなった。
それでも実里は窓の外を見つめたまま、動かない。
「実里、まだ時間かかるだろうし寝てれば?着いたら起こすから」
ハッと我に返った実里が泣きそうな目で俺を見てきて、「うん」と無理して笑った。
きっと俺も見ていたことに気づいていないんだろう。
目を閉じて壁に寄りかかった実里に、小さくため息をついて前を向く。
前に座っていた星野も寝ているようで、首がかくかくと五十嵐の方に傾いていた。
俺はとてもじゃないけど寝る気分になれなくて、音楽でも聴こうとスマホを取り出すとちょうど五十嵐からメールが届いた。
『ねえ小春ちゃんの頭、俺の肩に乗せてやっていいかな?かくかくしてて気が気じゃないんだよ』
「…そうか」
そっぽを向いて必死に顔が赤いことを隠しながら、内心嬉しさで叫び出しそうだった。
ちゃんと実里が俺のことを見てくれていて好きだと言ってくれたことが、嬉しかった。
「みの…」
実里に話しかけようと隣を向くと、実里は驚いたように窓の外をじっと見つめていた。
不思議に思って顔を覗かせると、そこには手を繋いで江戸川先輩と女の人が歩いていた。
信号待ちをしていたバスが動き出し、二人はあっという間に見えなくなった。
それでも実里は窓の外を見つめたまま、動かない。
「実里、まだ時間かかるだろうし寝てれば?着いたら起こすから」
ハッと我に返った実里が泣きそうな目で俺を見てきて、「うん」と無理して笑った。
きっと俺も見ていたことに気づいていないんだろう。
目を閉じて壁に寄りかかった実里に、小さくため息をついて前を向く。
前に座っていた星野も寝ているようで、首がかくかくと五十嵐の方に傾いていた。
俺はとてもじゃないけど寝る気分になれなくて、音楽でも聴こうとスマホを取り出すとちょうど五十嵐からメールが届いた。
『ねえ小春ちゃんの頭、俺の肩に乗せてやっていいかな?かくかくしてて気が気じゃないんだよ』