友達以上恋人未満の片想い
隣の実里を見ると、もう夢の中なのかすやすやと眠っていた。


…ふと、実里の目の端がきらりと光ったのが見えた。


不思議に思って顔を近づけると、それが涙だとわかる。



どうして実里が泣いているのか、それが嫌でもわかってしまいそっと親指の腹で涙を拭ってあげる。



やっぱり実里はまだあいつが好きなんだ。


口とは裏腹に、実里の心はまだ完全に俺のものになっていない。


…それでも実里はきっと俺の気持ちに応えようと頑張ってくれている。



だから俺は引かない。


実里を振り向かせるまで俺も頑張るから。
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