友達以上恋人未満の片想い
友達以上
side恭弥
明日に迫る球技大会に向けて、放課後はどのクラスも練習に精を出していた。
「五十嵐、行ったぞ!」
クラスメイトからもらったボールをそのままゴールに向かって思いっきり蹴る。
ボールは見事ゴールの斜め上に吸い込まれるように入っていき、得点を獲得した。
試合終了のホイッスルが鳴り響き、練習チームの交代時間となり汗を拭いながら水道に向かう。
「あの、恭弥くん、これ差し入れです!」
待ち構えていたかのように飛び出してきた女の子二人が、タオルと飲み物をそれぞれ差し出してきた。
「…ごめんね、もうそういうの受け取ってないんだ」
にこっと申し訳なさそうに微笑みを浮かべて、さっさとその場を去る。
後ろでは女の子達二人が「やっぱり噂本当なんだ…」と嘆いていた。
俺は小春ちゃんの前で宣言をしてから、女絡みを一切断つことにした。
連絡先も全部消したし、極力一緒にいるのも避けるようにしている。
それも全部、好きな子を振り向かせるため。
「…あ、五十嵐くん。練習だったの?すごい汗」
小春ちゃんがタオルを持って水道で一人腰掛けていた。
「五十嵐、行ったぞ!」
クラスメイトからもらったボールをそのままゴールに向かって思いっきり蹴る。
ボールは見事ゴールの斜め上に吸い込まれるように入っていき、得点を獲得した。
試合終了のホイッスルが鳴り響き、練習チームの交代時間となり汗を拭いながら水道に向かう。
「あの、恭弥くん、これ差し入れです!」
待ち構えていたかのように飛び出してきた女の子二人が、タオルと飲み物をそれぞれ差し出してきた。
「…ごめんね、もうそういうの受け取ってないんだ」
にこっと申し訳なさそうに微笑みを浮かべて、さっさとその場を去る。
後ろでは女の子達二人が「やっぱり噂本当なんだ…」と嘆いていた。
俺は小春ちゃんの前で宣言をしてから、女絡みを一切断つことにした。
連絡先も全部消したし、極力一緒にいるのも避けるようにしている。
それも全部、好きな子を振り向かせるため。
「…あ、五十嵐くん。練習だったの?すごい汗」
小春ちゃんがタオルを持って水道で一人腰掛けていた。