友達以上恋人未満の片想い
「…へ?」
「さっきから何を言ってんだ?友達なのにキスができるのはそいつのことをなんとも思ってねぇからだろ。そもそも友達なのにキスすんのもおかしいけど。…まあつまり、おまえにとっての星野は友達である以前に大切な人だからだろ。だから手出したいなら、ちゃんと付き合わないとダメだ。変態」
「な、なるほど…?」
「今の友達以上の関係は、友達の延長線に過ぎないってこと」
馬鹿と話してると疲れる、と言って芦屋は待たせているのであろう岩崎さんの元へ行ってしまった。
…そうか、やっぱり今のままじゃダメなんだ。
好きだから。友達以上じゃなくて、恋人になりたいと欲が出てくるんだ。
好きな人の隣にずっといられる存在に。
「あ、五十嵐くん。どうしたの、そんなところに突っ立って?」
少し目を赤くした小春ちゃんがひょこっと俺の顔を下から覗き込んできた。
「あ、小春ちゃん…」
「あ、そういえばね、なんか成り行き?で安堂くんと帰れることになったんだ」
俺の気持ちに何も気づいていない小春ちゃんが無邪気に笑った。
さっきまで泣いていたはずなのに、安堂のおかげでもう笑えている。
「…どうかしたの?」
「え、あ、ううん。よかったね」
「さっきから何を言ってんだ?友達なのにキスができるのはそいつのことをなんとも思ってねぇからだろ。そもそも友達なのにキスすんのもおかしいけど。…まあつまり、おまえにとっての星野は友達である以前に大切な人だからだろ。だから手出したいなら、ちゃんと付き合わないとダメだ。変態」
「な、なるほど…?」
「今の友達以上の関係は、友達の延長線に過ぎないってこと」
馬鹿と話してると疲れる、と言って芦屋は待たせているのであろう岩崎さんの元へ行ってしまった。
…そうか、やっぱり今のままじゃダメなんだ。
好きだから。友達以上じゃなくて、恋人になりたいと欲が出てくるんだ。
好きな人の隣にずっといられる存在に。
「あ、五十嵐くん。どうしたの、そんなところに突っ立って?」
少し目を赤くした小春ちゃんがひょこっと俺の顔を下から覗き込んできた。
「あ、小春ちゃん…」
「あ、そういえばね、なんか成り行き?で安堂くんと帰れることになったんだ」
俺の気持ちに何も気づいていない小春ちゃんが無邪気に笑った。
さっきまで泣いていたはずなのに、安堂のおかげでもう笑えている。
「…どうかしたの?」
「え、あ、ううん。よかったね」