友達以上恋人未満の片想い
隣を向くと、星野さんがほんのり頰を染めながら恥ずかしそうに笑った。
「…そうなんだ。はは、なんか安堂が園芸委員とか似合わないけど」
「うん。じゃんけんで負けちゃったんだって」
「へー。じゃあ星野さんが安堂のこと好きになったきっかけって、委員会?」
聞いてしまってから軽く後悔する。
星野さんが安堂を思い浮かべているのか、幸せそうに微笑んで頷いた。
「四月の初めての委員会で、席が前後で少し話したの。それから委員会がある度に声をかけてくれるようになって、気づいたら…」
「そうなんだ」
安堂のことを思い浮かべながら頰を赤くしている星野さんを真っ直ぐ見ていられなくなり、置いていたゴミ袋を掴んで「じゃあ」と短く言って足早に去る。
きっと星野さんは、俺にもう好きな人がバレているからあんな話をしてきたんだ。悪気はない。
「あれ、恭弥。まだいたんだ。私宿題出し忘れてて呼び出されてたんだよねぇ」
鞄を取りに教室に行くと、ちょうど出てきたエミと出くわす。
「エミ…」
「ん?」
エミの腕を掴んで壁に押しつける。
「きょう…」
「…そうなんだ。はは、なんか安堂が園芸委員とか似合わないけど」
「うん。じゃんけんで負けちゃったんだって」
「へー。じゃあ星野さんが安堂のこと好きになったきっかけって、委員会?」
聞いてしまってから軽く後悔する。
星野さんが安堂を思い浮かべているのか、幸せそうに微笑んで頷いた。
「四月の初めての委員会で、席が前後で少し話したの。それから委員会がある度に声をかけてくれるようになって、気づいたら…」
「そうなんだ」
安堂のことを思い浮かべながら頰を赤くしている星野さんを真っ直ぐ見ていられなくなり、置いていたゴミ袋を掴んで「じゃあ」と短く言って足早に去る。
きっと星野さんは、俺にもう好きな人がバレているからあんな話をしてきたんだ。悪気はない。
「あれ、恭弥。まだいたんだ。私宿題出し忘れてて呼び出されてたんだよねぇ」
鞄を取りに教室に行くと、ちょうど出てきたエミと出くわす。
「エミ…」
「ん?」
エミの腕を掴んで壁に押しつける。
「きょう…」