あの日の約束を、聖なる夜に。
それだけを言うとずんずん歩いていく
慌てて横に並び、ちらっと宏斗を見ると
記憶の中よりも少しだけ大きくなったような気がして
不思議な気持ちになる
どこに行くのかと思えばついたのは駅の近くにあるショッピングモール
「ここ?」
「クリスマスといえばプレゼント交換じゃん??
てことでー、1時間後に集合ね!」
「はー、分かった」
そういうと一目散にどこかに向かう宏斗
どうしようかなと考えていると
中学の卒業式の日、高校生になったら
2人で新しいマフラー買いに行こうねと話したことを思い出した
30分くらいよさげな店をうろつき決めたのは
紺の生地に赤と青のチェックが入ったマフラー
一番宏斗がつけてそうだなって思ったのもあるし
昔からなにかものをかってもらう時
宏斗は赤、私は青だったから
いつも私をそばに置いといてほしいなって、想いを込めた。
これは内緒だけど