ロゼリア
「ロゼリアは知らないだろうが、執着の強いお方がいるんだよ。まぁ、二人に従ってろ」

アレンお兄様は呆れたような顔で二人を見ながら、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

よく分からないけど、とりあえず従った方がいいみたい。

「名前は何が良いとかあるかい?」

「ん〜…リアとかどうでしょう?流石に率直すぎるかな?」

「リア・パリス…。とても良い名だな!」

トントン拍子に話が進み、私は入学一日前にしてパリス男爵家の娘…リアとなった。
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