クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
白亜のホールから、重厚な木材で出来た玄関扉を開ける。
そこには、ヴィラで見た様なデザインが広がっていた。
想像以上だ。
コンテンポラリーなデザインの中に、
木材や石、ラタンなど自然素材がミックスされ、リゾートホテルの様な部屋になっていた。
グレージュがベースとなり、窓枠などアクセントに黒がさりげなく入る。
リビングは一面がガラス張りで、天井は吹き抜けになっており、天井や壁など要所要所には木材が張り巡らされている。
「これは、気にいるだろうな」
思わず塁に言った。
「イメージ通りだったか?」
「ああ。想像以上だ。ありがとう」
「まだ言ってないんだろ?
俺も隠すの大変だったんだぞ」
「面倒かけたな。それももう終わりだ。ご苦労だった」
「ほらよ。これがキーだ。明日、見せるんだろ?」
「ああ。そのつもりだ。引っ越しもすぐにする」
「お前らが1番の入居者だぞ。
麗。驚くだろうな。俺も一緒に行」
「来んな。」
「わかってるよ。ったく」
そうして、高鳴る胸を躍らせ家路についた。