クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
そして家に帰った。
「麗、仕事は今後どうする?」
気になっていた事を聞く。
「んー。私もそれ考えてたんだけど。
とりあえずは、体調優先するから
続けていい?」
やっぱり。そう言うと思った。
「ああ。麗がそうしたいなら、俺は止めない。
ただ、無理だけはするなよ?
塁には、俺からも頼んでおく」
「うん。ありがとう。
1人で家にいるより、塁とかいた方が、何かあっても対応出来ると思うんだよね。塁に、頼る気満々だけど」
「別にいいだろ。
たぶん、塁もそうしろって言うぞ」
「だよね!!」
「ああ。
本当なら、俺がずっと側にいてやりたい」
「うん。わかってる。ありがとう純平」
「いや。俺は何も」
本当に。男って何もしてやれないんだな。
つくづく思う。
「あと。出産後は、辞めて家にいたいな。いい?」
「ああ。もちろんだ。
家の事だって、無理しないでくれ。
使えるものは、使おう。
手伝ってもらった分は、
少しは気持ちに余裕もできるはずだ。
そのゆとりを、自分の為に使うんだ。
いいな?
そこは、俺からのお願いだ」
そう言って、俺は麗を抱きしめた。
「純平、、、ありがとう」