クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
17
17.〜麗side〜
「、、、、、ん」
痛い。
お腹の痛みで、目が覚めた。
すっかりお腹も大きくなり、出産予定日も過ぎた。
純平が、お腹を優しく後ろから包み込むように寝ている。
「純平、、お腹、痛い、、」
小さな声で、純平に声をかけた。
「んあ⁈きたか⁈」
純平が勢いよく起きた。
すごいな。
「ちょっと!笑わせないでってば!」
やっぱり、夜中でも相変わらず私は声がデカい。
「んえ!?」
純平は勢い良く起きたものの、目をしぱしぱさせて寝ぼけている。
いつもカッコいい純平も、さすがに面白い。
こんな姿を見れるのは、妻である私の特権だと思う。
「変な声出さないでってば!!」
こんな時でも、笑ってしまう。
「腹は?」
やっと起きたらしい。
「痛い。けど今は大丈夫。10分間隔になったらだよね?」
「ああ。」
そう言って、キスをしてきた。
そして、お腹を優しく撫でる。
「大丈夫か?固くなってる」
「うん。大丈夫」
「何か飲み物もってくるな。
今のうちに何か食べるか?」
「うん。そうしようかな。」
この時はまだ余裕だった。