クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
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1.〜麗side〜
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今日は、私の実家に挨拶に向かう。
なぜか塁も一緒に。
そして塁は当たり前のように純平の隣に乗った。
「おい。」
「あ?なんだ?」
「なんだよじゃない。何が悲しくてお前を隣に乗せなきゃならないんだ。
というか、何でお前もいんだよ」
「何だよ、ちっちぇーな。いいだろ別に。どうせ同じ場所から同じ行き先なんだから。そりゃ、一緒に行くに決まってんだろ」
「いや、そこじゃない。挨拶すんのにお前いらねーだろ」
「俺は、麗の兄貴だ」
「、、、、、、」
どうやら、純平は会話が噛み合わない塁を諦めたらしい。
「ははーん。さてはお前、びびってんな?」
「なめんな」
後ろの席から、2人のやりとりが面白すぎて笑った。
すると、ミラーごしに純平と目が合う。
ニコっとしたら、塁に不満そうにしていた純平も、ニコッとしてくれた。
結局は、なんだかんだ、純平と塁は仲良しだ。