クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
純平がスイスイ運転する。

「なぁ、お前、車何台もってんの?」

「3台になった」

3台も持ってたの⁈ベンツしか知らない!

「いつものベンツで来るかと思ったら違う車でビビったぞ」

そう。今日は、初めて見る白のセダンで純平は迎えに来た。アウディだ。

「3台になった?最近買ったのか?」

「ああ。俺、もともと2台ともSUVだったし、挨拶ならセダンだろって事でこれ買った」

「は?今日の挨拶の為に⁈」
塁は驚いている。もちろん私も初耳だ。

「ああ。親父に怒られた」

「そりゃそうだろ。挨拶の為だけに、こんな高級車なんか買う奴いないだろ」

「いや、そっちじゃない」

「どっちだよ」

「挨拶に行く事を親父にいったら、何で行くのか聞かれて、車って言ったら、あんな遊びに行くみたいな車でダメだろ。セダン買えって」

「「、、、、、、」」
塁も私も開いた口が塞がらない。

「気、気合い入ってんな。親父さんも」
塁がなんとか気を取り直し話す。

「当たり前だろ。麗をもらうんだから」

「お、おう。そ、そうか」


なんていいながら、3人で実家へ向かった。
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