クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
なんだアレは。
純平はともかく、パパもママも、陽平くんも、こないだ挨拶に行った時とはまるで別人じゃないかという程、ビシッと正装し、誰も寄せ付けないようなオーラを放ち歩いてきた。
こ、怖すぎるて!
本当はインテリヤ◯ザだったのか⁈
私はヤ◯ザと結婚するんだったか⁉︎
「お待たせしました。では行きましょうか」
純平がそう言って、私をエスコートしながら、ホテルのスタッフに続く。
全員長身の団体がゾロゾロと移動する様は、異様な光景だ。
私は純平に思わず耳打ちする。
「純平!!なんかみんな静かすぎて怖い!!」
「そうか?」
そうか⁇
は⁇
アンタ、この光景、絶対おかしいやろ!!
関西弁も話した事ないのに、心の中で盛大にツッコむ。