クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
ふぅーと言いながら、ジャケットを脱いでネクタイを緩める。

そんな仕草も、めちゃくちゃカッコいい。

「ところで。今日はハヤシライスか?
いい匂いが玄関までしてたぞ」


「当たりだけどハズレ!!オムハヤシだよ!!」
そう言って、トロトロ卵を作る。


「楽しみだ」
純平が、優しく微笑む。

そうこうしてるうちに塁もお風呂から上がってきた。

上半身裸で。
ったく。
ハヤシライス、裸にこぼしちゃえばいい。


3人で、揃っていただきますをする。


「んで、どうなったん」
変わらず、裸で食べ始める。

「ああ。それなんだけどな。俺は子供ほしい。
それを考えると、今の俺の家は、
子育てに不向きだと思ってな。」

純平は、塁の裸について何も思わないらしい。
普通に話してる。

「確かにな。下の階はホテルだもんな」

塁はもう、いいや。

そして私も薄々思っていた。
私も、子供は欲しい。

「だから、低層階のレジデンスあたりがいいと
思ってるんだが、埋まってたり、
立地が微妙だったりで意外と
ちょうどいいところがないんだよ」
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