クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
モゾっと純平が動く。
目を閉じたまま、私をグッと引き寄せ、頭にキスが降ってきた。
「おはよ。純平」
「ああ。おはよう。起きてたのか?」
「ふふふ。起きてた」
「なんだよ。起こせよ」
「寝起きの純平、声低くてかっこいい」
「そりゃどーも。麗もな。声、枯れちまったな。」
純平が申し訳なさそうに、眉を下げる。
「ふふふ」
「カラダ、平気か?」
純平は、いつも聞いてくる。
「大丈夫だよ。私、頑丈だから」
そう言って、ニカっと笑った。
「俺の奥さんは、朝から最高に可愛いな」
なんて言って抱きしめる腕を強める。
寝起きのまどろみながら繰り広げられる会話をしていると、早く純平と暮らしたいと一層思った。