クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
「純平くん。
こちらこそ、娘をどうかよろしくお願いします」
「えーーん!泣けるー!!ヤバいー!!お母さーん!!」
結はお母さんに飛びつく。
「麗、幸せにね」
お母さんが、結の頭を撫でながら優しく微笑んでる。
「純平。俺からも。麗を、頼む」
塁も、純平に頭を下げた。
「ああ。任せろ」
純平はしっかりと、頷く。
「「きゃーーーー!!カッコいいーーー!!」」
お母さんと結は大興奮だ。
「純平くん。騒がしくて悪いな。
うちの女達は、こうなんだ。
麗を見てれば、わかるだろ?」
「はい。よくわかります。
麗さんをこれまで大切に育ててくださり、ありがとうございます。
これからは、私が麗さんの笑顔を守ります」
そう言って、純平は私達家族一人一人をしっかりと見て答えた。
さすがとしか言えないような見事なまでに完璧な挨拶だった。
「なめんな」って言ってたもんね。
そして、純平の覚悟を目の前で見せられて、泣きそうになった。