クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜

なんと、美術館の受付嬢はとんでもない美人だった。

しかもその美人は純平を見るなり
「ジュンペイ。久しぶりね!アデルよ!アデル!」
フランス語で純平に話す。

「アデルか。久しぶりだな。元気だったか?」
純平も、フランス語で返す。


純平が、他の女性と仲良さそうに話すのを見るのはこれが初めてだった。

これまで、彼女は作った事がないと言っていたけど。


このとんでもない美人とも、そういう関係を持ったのだろうか。

熱い瞳で、情熱的に抱き合ったのだろうか。

沸々と、黒い感情が胸をいっぱいにする。


そんな私には気付く事もなく、私がフランス語を話せると思っていない2人は話を続ける。


「ジュンペイ。私がいるのに結婚したの?こんなちんちくりんと」

アデルは、私を嘲笑うかのように見ながら話す。


なんなの。本当に。

純平も純平だ。アデルがいたのに結婚?
ふざけんな。

頭に血が昇る。
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