クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
しばらく3人で、じっくりと回っていると、純平の携帯が鳴る。
「悪い。ちょっとだけ外す。」
そう言って、外の方に出て行ってしまった。
するとアデルは
「レイ。ジュンペイはすごいでしょ。とても情熱的よね。」
事もあろうが、変わらずフランス語で話しかけてくる。
私が目を開けて驚いたのを見るとさらに続けた。
もしかして私がフランス語がわかる事気づいてる?
「ジュンペイ。昔、私と同じ家で暮らしてたのよ。
毎晩毎晩、寝ずに、付き合わされて。
本当に楽しかったわ。」
聞きたくない。
私は結婚しても、いまだに一緒に住めていないのに。
本当は、純平は一緒に暮らしたくないの?
純平は前に、他人が家に入るのは嫌だと言っていた。
そういう事なの?
でも、アデルとは暮らしてたんでしょ?
どうして、、、?
毎晩寝ずにって。そういう事よね?
こんな美人と。
拳をキツく握って泣きそうになるのを我慢する。
一旦落ち着こう。
こんな所で騒いだら台無しだ。
思い出せ。
純平を。
そう。純平は、そんな人じゃない。
私が、一番わかってる。