クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜

しばらく3人で、じっくりと回っていると、純平の携帯が鳴る。


「悪い。ちょっとだけ外す。」

そう言って、外の方に出て行ってしまった。


するとアデルは
「レイ。ジュンペイはすごいでしょ。とても情熱的よね。」

事もあろうが、変わらずフランス語で話しかけてくる。


私が目を開けて驚いたのを見るとさらに続けた。


もしかして私がフランス語がわかる事気づいてる?


「ジュンペイ。昔、私と同じ家で暮らしてたのよ。
毎晩毎晩、寝ずに、付き合わされて。
本当に楽しかったわ。」

聞きたくない。


私は結婚しても、いまだに一緒に住めていないのに。

本当は、純平は一緒に暮らしたくないの?

純平は前に、他人が家に入るのは嫌だと言っていた。
そういう事なの?

でも、アデルとは暮らしてたんでしょ?

どうして、、、?

毎晩寝ずにって。そういう事よね?

こんな美人と。

拳をキツく握って泣きそうになるのを我慢する。



一旦落ち着こう。

こんな所で騒いだら台無しだ。

思い出せ。
純平を。



そう。純平は、そんな人じゃない。

私が、一番わかってる。
< 85 / 148 >

この作品をシェア

pagetop