クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
「クックックック。」
アデルが笑いだす。
はぁー!?
何笑ってんのよ。
キッと睨む。
「レイ。あなた、言葉わかるわね?」
訳もわからずコクッと頷いた。
「やっぱり。純平は、昔ホームステイでうちに来てたのよ。
それで、夜な夜な日本から持ってきたゲームを朝までずっとやっていたの。」
はぁー!?
ここが、美術館だろうが何だろうがもう関係ない。
「ちょっと!!何であんな、意味深ないい方すんのよ!!」
一気にフランス語で捲し立てる。
アデルは、驚いている。
私は止まらない。
「だいたいね、純平は私と結婚したの。
黙って聞いてれば、私の夫を、目の前で口説くなんて、頭おかしいんじゃないの⁈
そんな女に、純平がどうこうなるわけない。
純平は、そんな男じゃないわよ!!
バカにしないで!!
私は、純平を信じてるわ」