クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
麗が、口をパクパクしている。
かわいいな。
「そういう事だ。麗。
心配しなくていい。
俺は、麗のもの。
そうだろ?」
「こ、、こんな美人が!?
男!?嘘だ!!」
デカいフランス語で叫ぶ。
いつもの麗だ。
「麗、声デカい」
めちゃくちゃ響いてる。
運がいい事に、このフロアには俺たちしかいなかったのが、せめてもの救いだ。
「美人?あら、レイ。ありがとう!!
嘘じゃないわ!
ジュンペイがホームステイの時は、
それこそガッツリ男だったわよ?
私もね、実はパートナーがいるのよ」
そう言って、アデルは左手を見せてきた。
そこには、薬指に光る指輪があった。
「なんだよ、アデル。
ちゃんと、いるんじゃないか。
よかったな」
「ええ。ホントに、ごめんなさい。
ジュンペイもレイも、あまりにお似合いだったから。
イタズラしちゃった!!」
そう言って、ウィンクを飛ばしてきた。