クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
美術館を後にした俺たちは
ホテルで食事をとり、
そのあとは部屋で過ごす事にした。
「純平」
「ん?」
「私、おしとやかにしてた方がいい?」
麗が、いじけている。
かわいい。
そうだった。謝らないと。
「麗。ごめんな。
そういう意味じゃなかった。
麗は今のままでいてくれ。
俺は、奔放な麗が好きなんだ」
そう言って、麗を引き寄せ抱きしめた。
ぐすん。
「麗。驚いたな。どんな麗でも
俺は好きだ。
ほら。顔、見せろ」
顔を上げた麗は、長い睫毛を濡らして俺を見つめてきた。
「純平。私と、、暮らしたくないの?」
は?
なんでそうなる?
どういう事だ?
「アデルとは、暮らしてたのに、、
私とは、結婚したのに、まだ、、、」
ん?
だから今、一緒に住む家を建ててるだろ。
どうしたんだ?
「麗。どうした?
アデルに、他にも何か言われたのか?」
麗は俯いたまま首を左右に振る。