婚約者の浮気相手は母でした。
リビルト様と話しているのは、私の母親であるアメルタだ。信じたくはないが、母の顔を見間違えるはずもない。リビルト様の浮気相手は、私の実の母親なのである。
「まあ、確かにそう思うのも無理はないかしら。私が娘の心配をするのも、おかしいのかしらね」
「おかしいというか、なんというか……その、あなたは僕とアルメアが上手くいった方がいいと思っているのですか?」
「それはもちろんそうよ。これでも娘のことは愛しているのよ。あなたのような紳士に幸せにしてもらいたいと思っているわ」
「僕の想いは、知っているでしょう? それでも、ですか?」
「あなたもこんな年増な女と沈む必要はないわ。この関係はいつか清算して、娘と幸せになりなさい」
年齢差というものは、愛の前には関係ない。そう考えることはできるだろうし、私もそれを否定しようとは思わない。むしろ、肯定したいくらいである。
しかしながら、母のこの行動は問題があるとしか言いようがないだろう。夫も子供もいるというのに、よりにもよって娘の婚約者と関係を持つなんて、正気の沙汰ではない。
「まあ、確かにそう思うのも無理はないかしら。私が娘の心配をするのも、おかしいのかしらね」
「おかしいというか、なんというか……その、あなたは僕とアルメアが上手くいった方がいいと思っているのですか?」
「それはもちろんそうよ。これでも娘のことは愛しているのよ。あなたのような紳士に幸せにしてもらいたいと思っているわ」
「僕の想いは、知っているでしょう? それでも、ですか?」
「あなたもこんな年増な女と沈む必要はないわ。この関係はいつか清算して、娘と幸せになりなさい」
年齢差というものは、愛の前には関係ない。そう考えることはできるだろうし、私もそれを否定しようとは思わない。むしろ、肯定したいくらいである。
しかしながら、母のこの行動は問題があるとしか言いようがないだろう。夫も子供もいるというのに、よりにもよって娘の婚約者と関係を持つなんて、正気の沙汰ではない。