手の届かない、桜の木の下の君へ



「そうくんね、私の好きなものなんでもわかっちゃうの」

「すごい能力じゃん」

「だよねー?」



好きな飲み物も、さくらが好きなことも、

なぜかそうくんには全部ばれていた

ほんとうならちょっと怖がってもいいんだけど、

そうくんならなんとなく受け入れられるというか

納得してしまう不思議な力がある。

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