夕暮れリリィ
「ぶっちゃけさ、アスマはメイナのことどー思ってんの?ほんとーは好きなんじゃないの〜?」



えっ…、あたしのはなし…?



ドクンッ



胸が大きく鳴った。




聞きたい。



でも、聞きたくない。



矛盾する。




だって、答えはなんとなくわかっちゃってるんだもん。




アスマの返事はまだない。



長い静寂がおとずれる。



永遠かと思われた静寂を破ったのは紛れもない、アスマ自身。

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