夕暮れリリィ
「アスマっ」
アスマの目を見る。
澄んだアスマの目にあたしが映る。
なぁにと小首をかしげるアスマ。
大きく息を吸い込んだ。
もう、今しかチャンスはない。
「あたしねっ、アスマのことが好き」
空気が変わる。
「な、なに、メイナ。そんなの前から知ってる…」
「ちがうっ」
はぐらかそうとするアスマを離すまいと目と目を合わせる。
「あたしの好きはアスマと恋人になりたいって意味の好き」
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