この結婚には愛しかない



早い時間にマンションを出発し、手土産を購入してから新幹線と電車を乗り継ぎ約1時間。伊織さんに地元を案内しながら実家に着いた。

伊織さんが両親に挨拶をしてくださって、私からも今日まで育ててくれた感謝を伝えることができた。

婚姻届の保証人にサインをしてもらい、実家でお昼ご飯を食べてから、そのまま私の地元で入籍を済ませ、昼過ぎに戻ってきた。


結婚指輪は往復の新幹線の中で候補を絞っていたので、ジュエリーショップで実物を見てすぐ決めた。

伊織さんが一目見て気に入った、石の付いていない直線的なフォルムがシンプルなプラチナのリング。私のは少し丸みがあって、いただいた婚約指輪と相性抜群だったので即決だった。

店舗に在庫があったので、当日持ち帰ることができた。


カーディーラーでは少し色で悩み、黒に決めてからすぐ購入手続きを済ませた。納車まで3ヶ月かかるらしい。

(金額に驚いて思わず2度見した。私の車何台分かを頭で弾いたのは内緒)
< 114 / 348 >

この作品をシェア

pagetop