この結婚には愛しかない
あの日私を送ってくれたあと飲みに行って、夜遅くまで3人で話をしたと佐和から聞いた。
私に何があったのか、大まかな内容を長谷川くんに話したとも。
「好きになってくれて、伝えてくれてありがとう」
長谷川くんとはこれからも仲のいい同僚でいたい。それがもし可能ならば。
元上司や元同僚からの心ない言動で傷を負って以来、人と本音で接するのが怖かった。今でもまだ怖い。人の顔色を伺う癖が抜けない。
長谷川くんは本音で接することができる数少ない相手で、こんな私を好きでいてくれる人がいるって、とても嬉しくて救われた。
「直接小泉さんの口から聞けて良かったです。今朝小泉さんが指輪してて、マジかよと思ってたんで。朝からずっと」
「(長谷川くん...)」
「それと小泉さんの相手探しで、俺のチャット荒れ放題っすよ」
「相手探し?」
「小泉さんが指輪してる。相手お前だろふざけんなって複数人から。俺じゃねえよ。傷えぐんなよ。ふざけてんのお前らだろ仕事しろってイラつきながら数字作り直してました。腹たったんで全部既読スルーしてます。なんなんすか小泉さん。指輪披露の社内パレードでもしたんですか?」
「してないよ!今日は長谷川くんと手分けしていろんな事業部長にヒアリング行ったでしょ?」
「それだ。あー、それにしても、そうかマジか結婚か...交際0日婚かよキツいわ」
私に何があったのか、大まかな内容を長谷川くんに話したとも。
「好きになってくれて、伝えてくれてありがとう」
長谷川くんとはこれからも仲のいい同僚でいたい。それがもし可能ならば。
元上司や元同僚からの心ない言動で傷を負って以来、人と本音で接するのが怖かった。今でもまだ怖い。人の顔色を伺う癖が抜けない。
長谷川くんは本音で接することができる数少ない相手で、こんな私を好きでいてくれる人がいるって、とても嬉しくて救われた。
「直接小泉さんの口から聞けて良かったです。今朝小泉さんが指輪してて、マジかよと思ってたんで。朝からずっと」
「(長谷川くん...)」
「それと小泉さんの相手探しで、俺のチャット荒れ放題っすよ」
「相手探し?」
「小泉さんが指輪してる。相手お前だろふざけんなって複数人から。俺じゃねえよ。傷えぐんなよ。ふざけてんのお前らだろ仕事しろってイラつきながら数字作り直してました。腹たったんで全部既読スルーしてます。なんなんすか小泉さん。指輪披露の社内パレードでもしたんですか?」
「してないよ!今日は長谷川くんと手分けしていろんな事業部長にヒアリング行ったでしょ?」
「それだ。あー、それにしても、そうかマジか結婚か...交際0日婚かよキツいわ」