この結婚には愛しかない
22時を回り、ちょうど部屋の電気を消した時、メッセージを受信した。
それは伊織さんからで。
まだ起きてる?とシンプルなものだったけど、送り主が伊織さんというだけで特別になる。
まだ起きてますと返信すると、すぐ電話がかかってきた。
『お疲れ様』
「お疲れ様です。もう会食は終わりました?」
電話越しだといつもよりも少し低い声。伊織さんは声も話し方もかっこいい。
『うん。今ホテルの部屋だよ。ねえ莉央?3年離れていられたのに、もう1日も我慢できなくなったよ。会いたいな』
「私も会いたいです。それに本当はすごく電話したかったです。でも会食されてるかなとか、社長といらっしゃるかなとか」
『遠慮せずにかけておいで。莉央からかけてくれたら嬉しいから。出られなかったらかけ直すし、どうしても無理ならメッセージを送るよ』
「...伊織さん」
『ん?なに?』
伊織さんの顔が浮かんでくる。きっと今、すごく優しい顔で微笑んでくれてるだろうなって。
それは伊織さんからで。
まだ起きてる?とシンプルなものだったけど、送り主が伊織さんというだけで特別になる。
まだ起きてますと返信すると、すぐ電話がかかってきた。
『お疲れ様』
「お疲れ様です。もう会食は終わりました?」
電話越しだといつもよりも少し低い声。伊織さんは声も話し方もかっこいい。
『うん。今ホテルの部屋だよ。ねえ莉央?3年離れていられたのに、もう1日も我慢できなくなったよ。会いたいな』
「私も会いたいです。それに本当はすごく電話したかったです。でも会食されてるかなとか、社長といらっしゃるかなとか」
『遠慮せずにかけておいで。莉央からかけてくれたら嬉しいから。出られなかったらかけ直すし、どうしても無理ならメッセージを送るよ』
「...伊織さん」
『ん?なに?』
伊織さんの顔が浮かんでくる。きっと今、すごく優しい顔で微笑んでくれてるだろうなって。