この結婚には愛しかない
2.ヒーローは救世主
定時を少し過ぎ、長谷川くんと休憩スペースでコーヒーを飲んでいたところに佐和がやってきた。
休憩スペースはちょっとした打ち合わせにも利用される、開放感のある多目的スペースで、各フロアに設置されている。
ドリンクはもちろん、お菓子やパン、おにぎりなどの自販機が並んでいて、全て社員証をかざせば購入でき、料金は毎月の給料から天引きされる。ちなみに社員食堂も同じシステム。
明日はついにXデー。私と長谷川くんは資料作成のラストスパートで今日は残業だ。あとは大森室長の最終チェックを残すのみ。
「社外ホームページの問い合わせ数が激増。ストレスでハゲそう」
椅子に倒れ込んで「莉央ー」と腕を組んでくるかわいい佐和に、待っててねと言い腕を外し、佐和の好きなキャラメルマキアートを買って戻った。
「ありがと!りおりお大好き」
「宮内さん甘えすぎっすよ」
「どうだうらやましいか」
「うわ、マジうぜえこの人」
2人のやり取りを見ていると疲れが癒える。なんだかんだ、この2人は疲れたときの糖分のような存在。
休憩スペースはちょっとした打ち合わせにも利用される、開放感のある多目的スペースで、各フロアに設置されている。
ドリンクはもちろん、お菓子やパン、おにぎりなどの自販機が並んでいて、全て社員証をかざせば購入でき、料金は毎月の給料から天引きされる。ちなみに社員食堂も同じシステム。
明日はついにXデー。私と長谷川くんは資料作成のラストスパートで今日は残業だ。あとは大森室長の最終チェックを残すのみ。
「社外ホームページの問い合わせ数が激増。ストレスでハゲそう」
椅子に倒れ込んで「莉央ー」と腕を組んでくるかわいい佐和に、待っててねと言い腕を外し、佐和の好きなキャラメルマキアートを買って戻った。
「ありがと!りおりお大好き」
「宮内さん甘えすぎっすよ」
「どうだうらやましいか」
「うわ、マジうぜえこの人」
2人のやり取りを見ていると疲れが癒える。なんだかんだ、この2人は疲れたときの糖分のような存在。