この結婚には愛しかない
*
朝目が覚めても夢の世界が続いていた。
でも俺の腕の中の莉央はかなりリアルで。
確かな温もりがあって、規則正しい寝息も微かに聞こえる。
「(おかしいな。こんな鮮明な夢。それにいつも決まってここで目が覚めるのに...)」
「う...ん」
寝返りをうった莉央がこっちを向いた。左手が俺の裸の胸に重なり、その薬指にきらりと輝くのは、昨夜俺が贈ったリングだった。
ああ、これは夢じゃない。
夢のような幸せな現実だ。
まどろみの中、昨夜の記憶が鮮明に蘇ってくる。
「この結婚に愛はある?」
俺の問いかけに「この結婚には愛しかない」と答えてくれた。
ベタなプロポーズだったのに、世界一幸せだと喜んでくれた。
莉央と初めての夜。
初めてのキス。キスだけで理性が飛んだ。
身体を緊張でガチガチにして恥じらう莉央の、俺のために着飾ってくれたワンピースを脱がす手が、早く早くと急いた。
あのワンピースはすごく可愛くて似合ってたけどダメだよね。
胸元や肩、腕が透けていて、普段からは想像もできないほどの色香を纏う莉央を、俺以外の男に本気で見せたくないよね。
朝目が覚めても夢の世界が続いていた。
でも俺の腕の中の莉央はかなりリアルで。
確かな温もりがあって、規則正しい寝息も微かに聞こえる。
「(おかしいな。こんな鮮明な夢。それにいつも決まってここで目が覚めるのに...)」
「う...ん」
寝返りをうった莉央がこっちを向いた。左手が俺の裸の胸に重なり、その薬指にきらりと輝くのは、昨夜俺が贈ったリングだった。
ああ、これは夢じゃない。
夢のような幸せな現実だ。
まどろみの中、昨夜の記憶が鮮明に蘇ってくる。
「この結婚に愛はある?」
俺の問いかけに「この結婚には愛しかない」と答えてくれた。
ベタなプロポーズだったのに、世界一幸せだと喜んでくれた。
莉央と初めての夜。
初めてのキス。キスだけで理性が飛んだ。
身体を緊張でガチガチにして恥じらう莉央の、俺のために着飾ってくれたワンピースを脱がす手が、早く早くと急いた。
あのワンピースはすごく可愛くて似合ってたけどダメだよね。
胸元や肩、腕が透けていて、普段からは想像もできないほどの色香を纏う莉央を、俺以外の男に本気で見せたくないよね。