この結婚には愛しかない
「でもよかった。俺美容に疎いから」
「疎くてそんな美肌なんですか?どうやったらそんなに毛穴レスになれるのかご教授いただきたいです」
「ははっ毛穴レス。それにまた凄い敬語。教えてくださいならまだ許容範囲だけど、ご教授はそろそろ罰ゲームでしょ」
「やめてください」
「口の軽い宮内さんにもこれあげくれない?3年間黙ってたなら墓まで持っていって欲しかったよ」
紙袋からアイシャドウパレットを1つ取り出された神田さんが笑う。
「牡蠣イベントのドタキャンのこと莉央にしゃべってしまいました。大変申し訳ございませんでしたっていう謝罪と、自分がどれだけ莉央を好きか、どれだけ莉央がいいやつかって凄い長文メールもらったから。気にしてないよっていう意味を込めて渡してあげて」
「承知致しました。佐和...そうなんですね、そんなこと何も言ってなかったのに...」
「いい友だちだね」
「はい!あの、いつか佐和と佐和の彼氏と4人で飲みに行ってくださいませんか?」
長谷川くんも。と言いかけて口を噤んだ。私は長谷川くんとは今のままでいたい。でもきっとそれは難しい。
だからせめて、大好きな佐和と、あの雨の日にいっぱい迷惑を掛けてしまった湊さんに、神田さんに会ってもらいたい。
「疎くてそんな美肌なんですか?どうやったらそんなに毛穴レスになれるのかご教授いただきたいです」
「ははっ毛穴レス。それにまた凄い敬語。教えてくださいならまだ許容範囲だけど、ご教授はそろそろ罰ゲームでしょ」
「やめてください」
「口の軽い宮内さんにもこれあげくれない?3年間黙ってたなら墓まで持っていって欲しかったよ」
紙袋からアイシャドウパレットを1つ取り出された神田さんが笑う。
「牡蠣イベントのドタキャンのこと莉央にしゃべってしまいました。大変申し訳ございませんでしたっていう謝罪と、自分がどれだけ莉央を好きか、どれだけ莉央がいいやつかって凄い長文メールもらったから。気にしてないよっていう意味を込めて渡してあげて」
「承知致しました。佐和...そうなんですね、そんなこと何も言ってなかったのに...」
「いい友だちだね」
「はい!あの、いつか佐和と佐和の彼氏と4人で飲みに行ってくださいませんか?」
長谷川くんも。と言いかけて口を噤んだ。私は長谷川くんとは今のままでいたい。でもきっとそれは難しい。
だからせめて、大好きな佐和と、あの雨の日にいっぱい迷惑を掛けてしまった湊さんに、神田さんに会ってもらいたい。